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動画作成:向田 隆

2012年08月07日

65年ぶりの里帰り その1

先日、毎日新聞に弊社で取り組んでいる旧満州の記憶の旅が掲載された。
それに興味を持った方々に全国各地より問い合わせをいただいた。

その中の神奈川県在住のOさん兄弟と妹のSさんと福岡在住のKさん、それに私とで8/4から記憶の旅に行ってきた。
今回の目的地は4人が育った吉林。

Oさん兄弟妹は成田から瀋陽へ。私とKさんは福岡から瀋陽へ行き、瀋陽で合流。今回、瀋陽は吉林に行くための通過点に過ぎない。
福岡便は定刻についたものの、それより約2時間遅く到着する予定であった成田便は大雨の影響を受け、さらに40分遅れたが、何とか無事到着。
瀋陽で降りられない場合は大連に行くことがあるのでヒヤヒヤしたが、ホッとする。
OさんらとKさんはここで初めて会う。私もOさんらとお会いするのは初めてなのだが、列車の時間が迫っているので挨拶もそこそこに急いで車に乗りこみ、瀋陽駅に向かう。
車の中でそれぞれ自己紹介をする。
みんな吉林育ちのグループ。実はOさん(弟)とKさんは偶然にも同じ年生まれで同じ吉林陽明小学校に通っていた。
同級生である。本当に偶然face08
2人とも覚えてはなかったですが(笑)。

こうして65年ぶりの里帰りがはじまった。

瀋陽駅18:39発の中国新幹線で出発。吉林到着は21:56。
約3時間強の列車の旅。
本当は瀋陽駅の近くのレストランで食事をして乗るつもりだったが、飛行機の遅れで夕食を駅弁に変更。

25元のごはんだけが異常に多いおせじにもそれほどウマイとは言えない駅弁(これ1種類しかなかった)とぬるいビールをみんなに配る。ビールも冷えたのはないという。face07
まあ、吉林に到着してウマイ夜食でも食べに行けばいいさと思い我慢する。
65年ぶりの里帰り その1



そして吉林に到着。引き揚げて65年ぶりにふるさとに戻って来た。
飛行機、バス、列車と乗り継ぎ疲れているだろうが、みんなワクワクしている感じが伝わってくる。

吉林の案内人は昔の吉林の地理に詳しいトウさん。顔はイカツイ(笑)
吉林駅からホテルに向かう途中も、ここが昔の陽明小学校だったところですよと現在、吉林九中になっているところを指さし説明をする。その陽明小学校こそ4人が通っていた学校である。それに応じるようにKさん、Oさんらはそしたらこれが大馬路?とか昔の道路を尋ねる、興奮が伝わってき、私まで嬉しくなってくる。
そして、吉林市の真ん中を流れる河・松花江を渡り、ホテルへ到着。

Oさんらは新幹線の中でウィスキーをちびりちびり飲んでいたのが効いたのか、もう休むということ。

私とKさん、トウさんの3人で夜食を食べに24時間営業のお粥の店へ。
Kさんはなつめのお粥。私は適当に取ったつまみとビールを数本を夜食とする。
トウさんはもう夕食は食べたということでビールのみ。
ここでも地図を広げながら明日に備えての作戦会議がはじまる。
Kさんの家は吉林倶楽部という場所。倶楽部といってももちろんカラオケクラブなどではなく、広大な敷地の中に「住宅部分」「レストラン部分」「映画館」などがあった総合施設のようである。
Kさんの今回の一番の希望はそこに行きたいということ。そこは立派な建物だったので壊されるはずがない、きっと何らかの形で残っているはずだと・・・

65年ぶりの里帰り その1



私の事前調査では「もうない」と伝えてある。それでも自分の目で見ないことには納得がいかないのであろう。
私もあくまで人任せの調査なので、全部ではなくとも、少しでも何かが残っていればいいなと思いながらKさんの横でビールを飲んでいた。

その2に続く・・・




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Posted by タカ at 15:36│Comments(0)中国ネタ
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