幸福の夜明けスコータイ②

タカ

2016年03月10日 08:58

スコータイ遺跡に着いた。
ここに入る前に予備知識を持っていたほうがいい。
1238年にタイ族による最初の王朝・スコータイ王朝がこの地より始まった。
日本では鎌倉時代で鎌倉の大仏が建立され始めた頃。



スコータイ歴史公園にはその時代のお寺や仏像が700年の時を超え残っている。
バンコクから程近いアユタヤ遺跡はバンコクからの日帰り観光の定番なのでご存知の方も多いであろう。
そのアユタヤ王朝よりもさらに前の王朝である。
700年も前にこのお寺に参拝したり、ここで生活をしていた人々に思いをよせると感慨深い。
スコータイ王朝の平和な暮らしに、やがてアユタヤ王朝が侵略してくる。
アユタヤ王朝時代になり作られた仏像の台座がスコータイ時代のものよりも高く作られている。
それは権威を表しているのだという説明をうけた。
夕方、日が落ちる前のスコータイ遺跡公園はサンセットのオレンジ色の光を浴びてとても神々しい。
昼間の熱風も落ち着き、気持ちの良い空気の中にいることができる。
タイの中のタイ、スコータイはそんな印象を与えてくれた。



歴史公園散策後は、我々のジャパン・メガファム(視察団)のために作られた特設夕食会場に向かった。
芝生の上に並べられたちゃぶ台にイス、そしてスコータイ名物のB級グルメ料理がビュッフェブースに。
その脇にはタイ衣装に着替えるコーナーもあり、参加者はおのおの着替えをして楽しむ。











歴史公園という時間が止まったような空間でその演出は非常によかった。

ツアーの演出・観光にはいくつか種類がある。
①そこに行けばそれが必ず見れるもの、いわゆる名所、旧跡など
②そこに行けばそれが見られる可能性が高いもの、いわゆる自然現象でオーロラやサファリなど
③①や②んび手を加え、特別な体験をしてもらうこと

今回の歴史公園での夕食はまさに③であろう。
どれも美味しいスコータイグルメを出していた。
とりわけスコータイ・ヌードルはタマリンドゥの甘酸っぱさが効いていて、とても美味しく3杯もおかわりしてしまった。
食後にも③の観光素材を体験させてもらった。

歴史公園の真ん中に浮かぶ島がある。
その島の芝生には人数分の座布団がひいてあり、我々は橋を渡り、その島へ行き、あぐらをかき座布団に座る。
我々だけの特設ステージだ。
池をはさんだ対岸には大きなスコータイ時代の仏像が対座する。
そこでミニライト&サウンンドショーがはじまる。
仏像を中心にした遺跡群を舞台にし、男女40人ほどのパフォーマーがスコータイの歴史を演じる。
日本語の解説のため、何を演じているかも分かりやすい。
世界遺産のスコータイ遺跡の上にこれでもかというほどの花火が打ち上げられ、エキサイティングなショーは終わる。
これは実際にツアーで取り入れたら参加者には忘れなれないものになるだろう。







ホテルに戻り、ホテルから1800歩のところにあるローカルな飲み屋にいく。
石のテーブルに石のイスの野外ビアだ。
バンコクから参加したOさん、ライターのIさんとともにチャンビアを次々とあける。
Iさんの隣には女性の格好をした南原清隆似の男性が座り、お酌をする。

スコータイ、なかなか面白い




(続)



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