南極漫遊記 最終編

タカ

2017年03月19日 16:39

南極クルーズの旅はその後も続く。
南極半島にあるアルゼンチンの基地に上陸したり、
昔の捕鯨基地の残骸がある陸地に上陸したり、
ものすごい強風で船が傾きながら進んだり、
大きなスキー場のようなペンギンのルッカリーに上陸したり・・・
どれも非日常的な経験ばかりで楽しんだ。










ある夜は船でのイベントで屋外バーベキュー大会があった。
南極海の上のディナーで、船上の外のデッキ。
寒空のもとのパーティー。
ホットワインがふるまわれるが、すぐにアイスワインになっていく
美味しい肉がビーフ、ラム、ポークと焼かれる
確かに美味しいが、急いで食べないと冷えて固くなる
10分ほどで体の芯から冷えてきて、がたがた震えながら部屋に戻って終了
いやいや、これを企画した人って最高。
いいな~こういう企画。
大好き。
やはり旅は思い出に残らないと・・・







もう1つの船のイベントも最高だった。
南極の海に飛び込もう!

南極最終日の夜、19:00(南極ではまだ明るい)。
船内放送がかかる。
「南極の海に飛び込みたい人は、水着に着替えてバスローブをはおって3Fに集合、バスタオルは用意します」




出発前からこのイベントはあると聞いていたので、もちろん水着は持参。
すぐに着替えて、3Fにいくと、世界中の物好きな人々が集まっている。
世界の物好きな老若男女。
70歳ぐらいのおばあちゃんもいる




特に健康診断とかもない。
問診もない。
承諾書にサインとかもない。
説明もほぼない。
あるのはスタッフたちの頑張って~という陽気な笑顔。

すべて自己責任だ

順番が来たら、
バスローブをとり、
水着になり、
南極の海に続く階段を降りていく。
その寒いこと、寒いこと。

奥歯ががたがた言いだし、周りをみる余裕もなくなる(笑)
裸足なので鉄の階段が冷たくて、冷たくて、1か所に立ち止まれなく足踏みをする(笑)




そして、スタッフから命綱を腰に巻かれ、

「さあ、飛び込みなさい」と南極の冷たい、深い海を指さされる。










南極の冷たく深い海の中にぶくぶくと自分が沈んでいく。
上に行かなくちゃ~と顔を出そうとする。
命綱が引っ張られる。





ぷはーーーーっ!
上がると南極の寒気が濡れた体をさらに冷やしていく





タオルをスタッフからもらい、慌てて部屋に駆け戻り、お湯のシャワーを浴びる。
ホッとすると同時に後悔の念が・・・

日本人だったら赤フンを用意するべきだった・・・


来年も南極ツアーはきっと集める。
そのときは赤フンでこの地に帰ってこようと誓った。

(完)

2018年の南極ツアーのお問い合わせは旅の漫遊までどうぞ。


関連記事