ギアナ高地とちゅげき隊⑥

タカ

2013年11月05日 11:31

【この記事はフィクションです。登場人物も架空の人です、クレームをつけないでください(笑)】

洞穴宿をチェックアウトする朝が来た。
2日間過ごしたこの洞穴を離れるのは少し寂しい気もするし、ワイルドなテント生活が終了し、下界に降りられるという安心感の織り混じった複雑な気分だ。
タクラマカン砂漠をラクダで2泊3日旅した時の終わりがちょうどこんな感じの気分だった。
迎えに来たヘリコプターに整理した荷物を積み込む。
ゴミ復路にはビールの缶、黒霧島のパック、ジョニクロの空きビンが見てとれる。
全部、飲んだ。そして、語り・・・米Gは歌い、私たちは楽しんだ。

今林教授が洞穴から出てきた。熊が冬眠から眼覚めるように・・・。
普段がインテリ・メタボリック派な先生なので、慣れないアウトドア生活で少し痩せたようにも見える。

アウヤンテプイの台地をヘリコプターが飛び立つ。
一旦、上空に上がり、旋回。

私たちがハイキングした道、顔洗いにいった川、洞穴の生活圏が縮図となって現れる。
皆、無言で目に焼き付けている。

アウヤンテプイからは世界最大の落差を誇る滝・エンジェルフォールが流れ落ちている。
ヘリコプターに乗った私たちはエンジェルフォール側に向っていく。
ヘリコプターの騒音ではっきりとは聞こえないが、あきらかに巨大な水音らしきものが聞こえ出し、眼の前にエンジェル・フォールが現れる。

天から降り注ぐ水のようで神々しい。
この滝の流れが上空の台地と下界の大地をつなぐ一方通行の道に見え、上空の台地の進化のスピードの違う動物たちがこの流れと一緒に落ちることはないのだろうかなどと考える。
カメラマンの竹Gは窓側の座席より何度もシャッターをきっている。
今林教授はとけた板チョコの銀紙をはがすのを苦戦しながらも滝をしっかり見ていた。

ヘリコプターでのエンジェルフォールの眺めを楽しんだ後、地上にランディング。

地上に戻ったからと言って、もう文明生活に戻れると思ったら大間違いである。
もちろん携帯はまだ圏外であり、サボリーマン平島和也氏をがっかりさせる。
たまには社会と連絡がとれないのもいいではないかと彼を励ます。

本日の宿はハンモッロッジ、エンジェル・フォールのベースキャンプだ。
寝るのはハンモックである。

皆、それぞれのハンモックをキープする。
まずは寝てみようかということになるが皆、一点を見て動かない。

今林教授がハンモックを使えるかどうかを心配しているのだ。

今林教授の前にはおびえたように柱に吊るされたハンモック。
みんな、そのハンモックに同情の念をいだく。
今林教授は黒ぶちの眼鏡の奥で私たち5人の視線を確認する。
そしておもむろにハンモックを広げる。
そして、片足を入れ、もう1方の短い足で反動をつけ、ハンモッグの中に入る。
ギーギーいう柱。
もてる力をすべて発揮し、巨体を包み込むハンモック。

まだ安定せずに左右に揺れている。。
しばらくすると揺れがおさまり.....
私たちの鼓動もおさまる。
そして静止。


今林教授の豊満な肉が網の目ごとに盛り出ている。



見たことある、この光景・・・



デジャブ・・・





ハムだ。













ハンモックロッジに慣れた私たちは近くの川に入浴を兼ねて川遊びをしに行った。
こういうワイルドな生活もあと1日で終わり。
そう思うと、今日の夜も有意義に過ごさないとと思う六人であった。


続く・・・

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