【この記事はフィクションです。登場人物も架空の人です、クレームをつけないでください(笑)】
1月28日。ベネズエラに到着してから8日がたっていた。
私たちはまた
大都市カラカスの
JWマリオットホテルにいた。
時刻は16:30である。
まだ赤道直下のどんよりとした暑さの大気が体にまとわりつくので、誰が言うともなく6人はプールサイドにいた。
トリップアドバイザー提供
泳ぐことはなく、40過ぎ、50過ぎの鍛えられてないボディを白いバスローブで隠し、プールサイドチェアに横たわっている。
しばらく味わうことのできなかったギンギンに冷えたPolarビールを思い出したように口に運び、ここ数日の出来事をポツリポツリと語る。
一気に語るにはまだ昨日のことであり、頭の中で咀嚼できていないのだ。
文明社会とあまりにかけ離れた出来事、一般のツアーとあまりにかけ離れたツアーだっただけに思い出になるまでには時間を要するのか・・。
今林教授がウエイトレスに頼んでおいたホットドックがやって来た。
「お金が使えるってこともありがたいよな~」と白メガネ氏がポツリという。
そう、あのザ・ロストワールドの世界ではのどが渇いても腹が減ってもお金を出して欲求は満たせないのだ。
AKBのヘビーローテーションがどこからか聞こえてきた。
馬刺し屋のサラリーマン平島和也氏の携帯からだ。
やっと圏外ではなくなったらしい。
それにしても日本は朝6:00・・・何かあったのかと心配になる・・
みんな平島氏のほうに聞き耳をたてると・・・
「ん~もう、カズちゃん、電話ずっと繋がらんかったから心配したやん。私のお土産買ったぁ?」
と酒焼けなのか女性のガラガラ声が聞こえてきた。
早起きの飲み屋のホステスからのようだ。
「電波が繋がるっていうこともありがたいね。」とヤンキー風親父米Gがタバコを唇の横でくわえたまま言う。
今回の旅は大自然にももちろん感動したが、普段の生活がどれだけありがたいのかというのも認識させてくれる旅だった。
電気、電波、水道、お金、住居、食料、お酒・・・・
ベネズエラ最後の食事を久しぶりにホテルのレストランで味わい、また部屋で飲もうということになる。
残っているのは白メガネ氏が持ってきた泡盛のみ。
各自部屋から持ってきたコップにゴボゴボとまわして注ぐ。
乾杯!
今宵も米Gのてんとう虫のサンバで夜がふける・・・
また、みんなで旅が出来ますように。
(おわり)
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