動画作成:向田 隆
2015年10月16日
うるるん漫遊記 最終編
あまりにも早い就寝で朝3時には目が覚める私。
目が覚めるとトイレに行きたくなるが、日本のように電気のスイッチをつけて簡単にいくことができない。
まずはゴソゴソと懐中電灯を探し、
Yくんを起こさないように蚊帳の外に出て、
虫除けスプレーを体中に噴射し、
ゲホゲホせきこみ、
それから外に出る。
真っ暗。。。。
トイレに行くより、敷地から出て村のメイン道路でしたほうが近いし早い。
こんな時間に起きてる村人はいないだろうし、ごめんなさいという思いを胸に道路で放出
それからはもう1度寝ることもなく、懐中電灯で本を読む。
船戸与一氏の「新雨月」の上巻をリュックに一冊入れていっていたが、雨の湿気でぼろぼろ。
読むには不便がないのでまあいいが・・
ゴソゴソしているのでYくんも4時頃起き、蚊帳の外に出てくる。
Yくんは出てきても下を向いて寒そうにボーッとしてるだけ。
四方八方が山に囲まれているのでこの村の日の出は遅い。
ただ、4時にニワトリだけはコケッコッコーと叫びだす。
それに続き、豚がブヒブヒ言い出す。
5時には村の人々も起きてるようで煙の臭いがしてくる。
これがこの村の日常の朝なんだろう。
昨夜、私たちが泊まったということは特に催し物も娯楽もない村の人々にとってはイベントであったんだろうな。
夜があけ、朝食をとり、お湯を沸かしてもらいコーヒーを飲み、余ったお湯を水筒に入れて水かさをます。
ハミガキをし、荷造りをし、さあ、今日は文明社会に向かって歩く。
いよいよゴールだ。
私とYくんが出発のとき、ホームステイ先のお母さんが自分で編んだマフラーをくれ、
一緒に飲んだカレン族の兄さんがショルダーバックをくれた。
お世話してくれたみんなが集まって我々を見送りしてくれた。
言葉はまったく通じなかったけど、皆さんの明るさで楽しく過ごせたよ!本当にありがとう!ダブルッ!
村を出発すると・・・・
今日はもう1人村の案内人が付いてきた。
カレン族のご馳走であるバンブーワームを見つける名人のようだ。
一昨日からシャチョさんにカレン族の大好物バンブーワームのことをきき、食べてみたい!と好奇心旺盛の私は言っていた。
一昨日、昨日とシャチョさんが何度も竹を割って探してもなかったので、ついに名人を導入したらしい。
1時間ほど昨日歩いた道を戻ったところで、いきなり名人が竹を割り出す。
カレン族の男たちが必ずもってるデカイナイフでかんかんと竹を割り・・・
出た~
シャチョさんの嬉しそうな顔。
本当にこのバンブーワームが好きらしい。
1匹もムダにすることなく即席で作った竹筒の入れ物の中に入れていく。
私も1匹、生きたまま口に入れる。
歯で噛むときに弾力性があり、中から出てくる体液は完全に竹の味である。
まずくはない。
うまくも・・・・・・ない
Yくんもムリムリと嫌がっていたが、覚悟を決める!
指でつまむと左右に腰をふるバンブワーム。
それを一気に口の中にいれ、
思いっきり噛んで、生命を絶つ。
カルチャーショック5の瞬間だ。
シャチョさんがあとはランチのときに調理するから楽しみにしてろと言い大事そうに竹筒にしまう。
それから昨日、一昨日同様、登り降りを繰り返す。
途中、ワーム名人はランチの食材・バンブワームを増やしながら進む。
どれだけきつくても今日の夕食のときにはもう街に俺たちいるんやからね・・・
Yくんと励ましながら歩く
街に戻ったら・・・
まず蛇口をひねってシャワーをあびて、
冷たいビールをごくごく飲んで、
マッサージを2時間したい
などと山の中を歩いている今は夢みたいなことを話しながら歩く。
ワーム名人がこれからずっと川まで下ってランチをとるという。
相当急な坂を滑らないように恐る恐る降りていく。
そして川に出る。
トレッキングシューズを脱ぎ、靴下を脱ぎ、川を渡る。
3日間履き続けたトレッキングシューズはボロボロだ。
川を2回渡ったところでシャチョさんとワーム名人がランチを取ろうという。
途中でナイフで切り取った松の皮を着火剤にして火をおこす。
バンブーワームを川の水で丁寧に洗い、竹の筒にいれ、辛い自家製調味料と水も入れる。
それをそのまま火にかけて待つ。
そして タイ風虫蒸し 完成!
カレン族の2人やパノット社長、アミイもどさっとスプーンでとり、ごはんにかけて食べる。
私も負けじとがばっとスプーンでとり食べる!
生よりも美味い!
2杯目、3杯目もすくってごはんにかけて食べる。
これが美味いと思うこと事態、脱都会してるなと思いながら・・・(笑)
シャチョさんは残ったタイ風虫蒸しを大切にビニール袋にいれ、
夜、家で奥様と食べるという。
外食して美味いものがあって家族に食べさせようとおみやを買う、そんな感じを思い出し、ほのぼのした。
ランチが終わったら、ラスト2時間山を登れば車が走る道路に到着する。
そこがゴールだ。
シューズのヒモを結びなおし、最後の坂に挑む。
相変わらず急激な登り坂。
足元をみてゆっくりゆっくり1歩ずつ登る。
そうすると必ずゴールに近づいている。
息切れをしては立ち止まり、また歩き出し、最後の坂を少しずつ登っていく。
そして、ゴール。
舗装もされていないが、あきらかに車が通れる道に出る。
ゴールが来たとなると、山の案内人のシャチョさんとワーム名人とはここでお別れ。
特にシャチョさんとは3日間寝食をともにしたので別れが寂しい。
「私のことを忘れないでね」とシャチョさんは握手をしながら言い、また山奥の村へ戻っていった。
シャチョさん、このハードな疲れを忘れた頃に、またシャチョの村に行くね。(完)
1月、2月に当うるるん漫遊記に参加する冒険野郎を募集中。
参加してみたい方は是非!↓
http://www.manyou.biz/%E3%83%84%E3%82%A2%E3%83%BC/%E3%81%86%E3%82%8B%E3%82%8B%E3%82%93%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%B3%E6%BC%AB%E9%81%8A%E8%A8%98-%E3%82%BF%E3%82%A47%E6%97%A5%E9%96%93/
目が覚めるとトイレに行きたくなるが、日本のように電気のスイッチをつけて簡単にいくことができない。
まずはゴソゴソと懐中電灯を探し、
Yくんを起こさないように蚊帳の外に出て、
虫除けスプレーを体中に噴射し、
ゲホゲホせきこみ、
それから外に出る。
真っ暗。。。。
トイレに行くより、敷地から出て村のメイン道路でしたほうが近いし早い。
こんな時間に起きてる村人はいないだろうし、ごめんなさいという思いを胸に道路で放出
それからはもう1度寝ることもなく、懐中電灯で本を読む。
船戸与一氏の「新雨月」の上巻をリュックに一冊入れていっていたが、雨の湿気でぼろぼろ。
読むには不便がないのでまあいいが・・
ゴソゴソしているのでYくんも4時頃起き、蚊帳の外に出てくる。
Yくんは出てきても下を向いて寒そうにボーッとしてるだけ。
四方八方が山に囲まれているのでこの村の日の出は遅い。
ただ、4時にニワトリだけはコケッコッコーと叫びだす。
それに続き、豚がブヒブヒ言い出す。
5時には村の人々も起きてるようで煙の臭いがしてくる。
これがこの村の日常の朝なんだろう。
昨夜、私たちが泊まったということは特に催し物も娯楽もない村の人々にとってはイベントであったんだろうな。
夜があけ、朝食をとり、お湯を沸かしてもらいコーヒーを飲み、余ったお湯を水筒に入れて水かさをます。
ハミガキをし、荷造りをし、さあ、今日は文明社会に向かって歩く。
いよいよゴールだ。
私とYくんが出発のとき、ホームステイ先のお母さんが自分で編んだマフラーをくれ、
一緒に飲んだカレン族の兄さんがショルダーバックをくれた。
お世話してくれたみんなが集まって我々を見送りしてくれた。
言葉はまったく通じなかったけど、皆さんの明るさで楽しく過ごせたよ!本当にありがとう!ダブルッ!
村を出発すると・・・・
今日はもう1人村の案内人が付いてきた。
カレン族のご馳走であるバンブーワームを見つける名人のようだ。
一昨日からシャチョさんにカレン族の大好物バンブーワームのことをきき、食べてみたい!と好奇心旺盛の私は言っていた。
一昨日、昨日とシャチョさんが何度も竹を割って探してもなかったので、ついに名人を導入したらしい。
1時間ほど昨日歩いた道を戻ったところで、いきなり名人が竹を割り出す。
カレン族の男たちが必ずもってるデカイナイフでかんかんと竹を割り・・・
出た~
これが、バンブーワームだぁ!!
シャチョさんの嬉しそうな顔。
本当にこのバンブーワームが好きらしい。
1匹もムダにすることなく即席で作った竹筒の入れ物の中に入れていく。
私も1匹、生きたまま口に入れる。
歯で噛むときに弾力性があり、中から出てくる体液は完全に竹の味である。
まずくはない。
うまくも・・・・・・ない
Yくんもムリムリと嫌がっていたが、覚悟を決める!
指でつまむと左右に腰をふるバンブワーム。
それを一気に口の中にいれ、
思いっきり噛んで、生命を絶つ。
カルチャーショック5の瞬間だ。
シャチョさんがあとはランチのときに調理するから楽しみにしてろと言い大事そうに竹筒にしまう。
それから昨日、一昨日同様、登り降りを繰り返す。
途中、ワーム名人はランチの食材・バンブワームを増やしながら進む。
どれだけきつくても今日の夕食のときにはもう街に俺たちいるんやからね・・・
Yくんと励ましながら歩く
街に戻ったら・・・
まず蛇口をひねってシャワーをあびて、
冷たいビールをごくごく飲んで、
マッサージを2時間したい
などと山の中を歩いている今は夢みたいなことを話しながら歩く。
ワーム名人がこれからずっと川まで下ってランチをとるという。
相当急な坂を滑らないように恐る恐る降りていく。
そして川に出る。
トレッキングシューズを脱ぎ、靴下を脱ぎ、川を渡る。
3日間履き続けたトレッキングシューズはボロボロだ。
川を2回渡ったところでシャチョさんとワーム名人がランチを取ろうという。
途中でナイフで切り取った松の皮を着火剤にして火をおこす。
バンブーワームを川の水で丁寧に洗い、竹の筒にいれ、辛い自家製調味料と水も入れる。
それをそのまま火にかけて待つ。
そして タイ風虫蒸し 完成!
カレン族の2人やパノット社長、アミイもどさっとスプーンでとり、ごはんにかけて食べる。
私も負けじとがばっとスプーンでとり食べる!
生よりも美味い!
2杯目、3杯目もすくってごはんにかけて食べる。
これが美味いと思うこと事態、脱都会してるなと思いながら・・・(笑)
シャチョさんは残ったタイ風虫蒸しを大切にビニール袋にいれ、
夜、家で奥様と食べるという。
外食して美味いものがあって家族に食べさせようとおみやを買う、そんな感じを思い出し、ほのぼのした。
ランチが終わったら、ラスト2時間山を登れば車が走る道路に到着する。
そこがゴールだ。
シューズのヒモを結びなおし、最後の坂に挑む。
相変わらず急激な登り坂。
足元をみてゆっくりゆっくり1歩ずつ登る。
そうすると必ずゴールに近づいている。
息切れをしては立ち止まり、また歩き出し、最後の坂を少しずつ登っていく。
そして、ゴール。
舗装もされていないが、あきらかに車が通れる道に出る。
ゴールが来たとなると、山の案内人のシャチョさんとワーム名人とはここでお別れ。
特にシャチョさんとは3日間寝食をともにしたので別れが寂しい。
「私のことを忘れないでね」とシャチョさんは握手をしながら言い、また山奥の村へ戻っていった。
シャチョさん、このハードな疲れを忘れた頃に、またシャチョの村に行くね。(完)
1月、2月に当うるるん漫遊記に参加する冒険野郎を募集中。
参加してみたい方は是非!↓
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Posted by タカ at 20:43│Comments(0)
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