動画作成:向田 隆
2016年04月04日
寺修行体験 前編
宿坊体験&お寺修行の視察に行って来た。
外国人に一般のツアーでは味わえない「日本」を味わっていただくための観光素材の視察だ。
国東半島にある文殊仙寺。
小雨がぱらつき、満開の桜が雨にうたれてヒラヒラと散る中、福岡から国東半島まで車で移動。
朝8:30に出発し、お昼ご飯を食べたり、昭和の町に寄ったりしながら、13:30頃到着。
今回のメンバーはインバウンド(外国人の訪日旅行)担当の中国人のゴウ氏と9歳の長女あさひ。
あさひは子供はどのような反応をするのかを見るために同行してもらった。
駐車場に車を停めると、
「なんかドキドキしてきた!」と緊張感をあらわにするあさひ。
ゴウ氏は切り立った岩山があちこちにある風景に「スゲー、スゲー」と大興奮でシャッターを押しまくる。
苔むした階段をあがるとお寺があるようだが、その前に携帯電話の電波をチェックする。
ガラケーは圏外。
ipadは「圏外」と「電波の最低状態」を立ち位置によりいったりきたりしている。
圏外97%、電波が1つたつ状態が3%と考えたらいい。
(あとで住職に聞いたら、ドコモは入るらしい、auとソフトバンクはまったくダメだと言われていた)
小雨で生き生きとなった階段の苔が本当に美しい。
静かで自然の物音しかしない階段を上がる。
階段を上がったところの最初の建物の中に入り、一番最初に出会った女性に
「本日、修行体験にきたニシヤマです」と声をかける。
どうやら住職の奥様のようだ。
住職を呼んでくださり、部屋へ案内される。
今日は私たち3名しかおらず、2部屋を自由に使ってよいということ。
いびきのうるさそうなゴウ氏とふすまを仕切られるので嬉しい。
そのあと、住職に別の部屋に呼ばれ、お茶を飲みながらスケジュールや注意事項などお話がある。
これがスケジュールに書いてあった入山式というものであろう。
比叡山での修行の話などをきくと、とてもとても僧侶にはなれない
入山式が終わると・・・
副住職がお寺を案内してくれる。
われわれが泊まっている建物のさらに階段を登ったところに本殿があるようで、座禅や朝護摩は本殿でやるとのこと。
小雨から少々強い雨に変わり、峰歩きという岩場を歩く修行は鎖が濡れていて危険だからということで中止となる。
楽しみにしていたので残念
今日の修行体験は「写経」。
副住職より、きちんと正座をして良い姿勢で書く。丁寧に気持ちを込めて書く。と指導をうけて開始。
静まり返った写経部屋の中で私、ゴウ氏、あさひの3人が初めての写経を開始する。
筆ペンなど普段使わないので書きづらいが副住職に言われた「きちんとした姿勢」「気持ちを込めて」というのを考えながら、一行ずつ丁寧に書き進めていく。
副住職いわく、1時間前後かかるという。
1時間の正座ということだ。それだけ集中力が続くか・・・
正座で足が痺れないようにするにはなるべく動かさないことらしい。
そうきいて、集中して書き進める。
集中、気持ちをこめる、姿勢を崩さない・・・
静まり返る部屋の中。
雨の音だけがかすかに聞こえる・・・
「いやー、足痛くないっすか?」とゴウ氏がいきなり言い出す。
どうやら、こやつはもう集中力が切れたらしい・・・
集中の邪魔だ。
左を見るとあさひはそんなゴウ氏の言葉など気にすることなく、もくもくと書き続けている。
しかも、丁寧かつ綺麗だ。
彼女はこんな漢字知る由もないのに頑張る。
向かい側でゴウ氏が「二人とも早いっすね、俺、足がバリ痛いっす」と相変わらず、こちらに話しかける。
しかも、写経スピードも3人の中で一番遅く、9歳に負けている
私もゴウ氏に巻き込まれたらいけないと思い、
集中、集中、ゴウは無視、ゴウは無視・・・
と唱えながら書いていく。
40分程度で44歳の私の写経が完成。
1時間程度で9歳のあさひの写経が完成。
1時間15分程度で29歳のゴウ氏の写経が完成。
写経は最後に願い事を書く・・・
ゴウ氏が書きたかったのは「家族健康」
でも、あさひがふとつぶやく
「ねえねえ、何かこの字、おかしくない?」
「もう1枚、書けば~」
果たして彼の願いは叶うのだろうか、神様・仏様、よろしくお願いします!!
続く・・・
外国人に一般のツアーでは味わえない「日本」を味わっていただくための観光素材の視察だ。
国東半島にある文殊仙寺。
小雨がぱらつき、満開の桜が雨にうたれてヒラヒラと散る中、福岡から国東半島まで車で移動。
朝8:30に出発し、お昼ご飯を食べたり、昭和の町に寄ったりしながら、13:30頃到着。
今回のメンバーはインバウンド(外国人の訪日旅行)担当の中国人のゴウ氏と9歳の長女あさひ。
あさひは子供はどのような反応をするのかを見るために同行してもらった。
駐車場に車を停めると、
「なんかドキドキしてきた!」と緊張感をあらわにするあさひ。
ゴウ氏は切り立った岩山があちこちにある風景に「スゲー、スゲー」と大興奮でシャッターを押しまくる。
苔むした階段をあがるとお寺があるようだが、その前に携帯電話の電波をチェックする。
ガラケーは圏外。
ipadは「圏外」と「電波の最低状態」を立ち位置によりいったりきたりしている。
圏外97%、電波が1つたつ状態が3%と考えたらいい。
(あとで住職に聞いたら、ドコモは入るらしい、auとソフトバンクはまったくダメだと言われていた)
小雨で生き生きとなった階段の苔が本当に美しい。
静かで自然の物音しかしない階段を上がる。
階段を上がったところの最初の建物の中に入り、一番最初に出会った女性に
「本日、修行体験にきたニシヤマです」と声をかける。
どうやら住職の奥様のようだ。
住職を呼んでくださり、部屋へ案内される。
今日は私たち3名しかおらず、2部屋を自由に使ってよいということ。
いびきのうるさそうなゴウ氏とふすまを仕切られるので嬉しい。
そのあと、住職に別の部屋に呼ばれ、お茶を飲みながらスケジュールや注意事項などお話がある。
これがスケジュールに書いてあった入山式というものであろう。
比叡山での修行の話などをきくと、とてもとても僧侶にはなれない
入山式が終わると・・・
副住職がお寺を案内してくれる。
われわれが泊まっている建物のさらに階段を登ったところに本殿があるようで、座禅や朝護摩は本殿でやるとのこと。
小雨から少々強い雨に変わり、峰歩きという岩場を歩く修行は鎖が濡れていて危険だからということで中止となる。
楽しみにしていたので残念
今日の修行体験は「写経」。
副住職より、きちんと正座をして良い姿勢で書く。丁寧に気持ちを込めて書く。と指導をうけて開始。
静まり返った写経部屋の中で私、ゴウ氏、あさひの3人が初めての写経を開始する。
筆ペンなど普段使わないので書きづらいが副住職に言われた「きちんとした姿勢」「気持ちを込めて」というのを考えながら、一行ずつ丁寧に書き進めていく。
副住職いわく、1時間前後かかるという。
1時間の正座ということだ。それだけ集中力が続くか・・・
正座で足が痺れないようにするにはなるべく動かさないことらしい。
そうきいて、集中して書き進める。
集中、気持ちをこめる、姿勢を崩さない・・・
静まり返る部屋の中。
雨の音だけがかすかに聞こえる・・・
「いやー、足痛くないっすか?」とゴウ氏がいきなり言い出す。
どうやら、こやつはもう集中力が切れたらしい・・・
集中の邪魔だ。
左を見るとあさひはそんなゴウ氏の言葉など気にすることなく、もくもくと書き続けている。
しかも、丁寧かつ綺麗だ。
彼女はこんな漢字知る由もないのに頑張る。
向かい側でゴウ氏が「二人とも早いっすね、俺、足がバリ痛いっす」と相変わらず、こちらに話しかける。
しかも、写経スピードも3人の中で一番遅く、9歳に負けている
私もゴウ氏に巻き込まれたらいけないと思い、
集中、集中、ゴウは無視、ゴウは無視・・・
と唱えながら書いていく。
40分程度で44歳の私の写経が完成。
1時間程度で9歳のあさひの写経が完成。
1時間15分程度で29歳のゴウ氏の写経が完成。
写経は最後に願い事を書く・・・
ゴウ氏が書きたかったのは「家族健康」
でも、あさひがふとつぶやく
「ねえねえ、何かこの字、おかしくない?」
「もう1枚、書けば~」
果たして彼の願いは叶うのだろうか、神様・仏様、よろしくお願いします!!
続く・・・
Posted by タカ at 17:19│Comments(0)
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